令和3年2月3日
(一社)日本在宅ケアアライアンス
新型コロナウイルス感染症の自宅療養者等への対応について
(緊急行動宣言)
2021年に入り、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、PCR検査陽性の方であって、自宅療養となった方及び療養先調整中である方の数が急増しており、これらの入院外の方々の医療の確保が大きな課題となっている。
日本在宅ケアアライアンスは、在宅ケアに関する専門職の連合組織として、これまでも行動方針と対処方針を示して各地域の取り組みを促進してきたところであるが、在宅において医療が受けられない状態が生じている現下の状況を憂慮し、会員各団体を通じて全国の在宅医療従事者に在宅PCR陽性者への訪問診療等の積極的な対応を呼びかけることとした。
今後、日本在宅ケアアライアンスの加盟団体及びその会員は、地域の保健所と協力し、医療に関する関係団体との連携の下で、対応可能なかかりつけ医や地域の在宅医などの医療機関、その地域の訪問看護ステーションを中心に、不安を抱える自宅で療養している方々の医療の確保に積極的に参画していくことを、ここに宣言する。
具体的には、以下のような活動に積極的な関与を期するものである。
1. 訪問でのPCR検査等の新型コロナウイルス検査(検体採取)の実施
2. 不安を抱える自宅療養者・家族などからの相談に応じる電話相談への参画
3. 自宅療養中の患者、入院等調整中のため自宅にいる陽性者(又は疑いのある者)、宿泊療養者、施設療養者への訪問診療等、オンライン診療、訪問看護等の実施
4. 上記の他、自宅療養者等を支援する訪問看護ステーション、介護事業所等に対する支援
行政においては、是非とも、現場での取り組みを支援する方策を早急に講じるとともに、保健所との連携構築の促進など円滑な実施に向け、特段の配慮と支援をお願いしたい。
上記「緊急行動宣言」の公表と同時に、アライアンス加盟団体宛に、新田國夫アライアンス理事長名にて、各団体の会員に宣言の周知と具体的なアクションへの協力を要請する「会員への周知依頼」を発出しました。
ここでは、加盟団体のうち、全国在宅療養支援医協会宛の依頼文を掲載いたします。
上記「緊急行動宣言」の公表に合わせて、国として必要な施策に関する「新型コロナウイルス感染症の自宅療養者等への対応について(緊急要望)」を取りまとめ、2月10日付で、厚生労働省医政局長宛に提出しました。
「新着ニュース」に、動画ニュース(NHK)のリンクを掲載しています。