日本在宅ケアアライアンスは、各専門職団体の自律的な活動を尊重しながら、在宅医療の概念、各専門職種が協働する上での方法論、それに関連する政策提言などについてのコンセンサス形成に努めてきました。
「基本文書」は、日本の在宅医療の目指すべき方向の明確化と、各専門職団体のコンセンサス形成のために、在宅医療の基本的な概念整理と方法論についての考え方を共有するための文書として作成したものです。
平成30年12月に「基本文書1」(平成30年12月版)を取りまとめ、その改訂版として「基本文書2(令和元年10月版)」を作成しました。アライアンス加盟団体・関係団体をはじめ、在宅医療に関わる多くの方々との意見交換を積み重ねていくための資料として、ご活用いただけましたら幸いです。
冊子版とダウンロード版があります。
冊子版は、最新の「基本文書2本文」、「基本文書2要約版」、「基本文書1」が収録されています。ページ上部「お問い合わせ」の方から、お問い合わせください。
ダウンロード版については、「基本文書2本文」と「基本文書2要約版」が下記よりダウンロードできます。
・「基本文書2」の目次を、下記に掲載します。
基本文書 2(令和元年10月版) 在宅医療の概念および当面の諸課題について
1.はじめに(基本文書の性格)
日本在宅ケアアライアンスの役割/基本文書の意義
2.基本文書2において当面整理が急がれる事項
在宅医療における医師の認識の重要性 / 基本文書2の主目的
3.在宅医療の概念の更なる整理
(1)在宅医療の概念の更なる整理の必要性
(2)日本における様々な在宅医療の系譜
在宅医療の実践と制度・政策/自主的な動きとしての在宅医療推進の流れ
(3)三つの流れの関係性とそれを踏まえた在宅医療の創造的な発展
(4)現状における在宅医療の概念と構図
(5)日本独自の在宅医療の概念の確立 在宅医療の対象者の状態像
(6)新しい医療、新しい学術分野の必要性
(7)「在宅医療」と「ケア」の関係についての再確認
多義的に用いられているケアの概念の現状/アライアンスにおける医療とケアの概念の確認
4.在宅医療の質の評価指標についての考え方の整理
日本独自のQOL のアウトカム指標/在宅医療における「生きがい」の意義
5.在宅医療の評価軸と手法・手順を明らかにするための 標準化の考え方についての整理
(1) 在宅医療の標準化の必要性 目的は、質の確保された在宅医療の普及/関係全職種を対象とする標準化
(2)在宅医療の類型化の考え方の整理
1. 類型化における視点 標準化の第一歩は類型化 /類型化は対象者の状態及び提供サービス体制の内容と範囲に着目/
かかりつけ医及び訪問看護師等のチームを基本とし、熟練度で区分
2. 類型化作業の試みと作業の進め方
時期別の区分について/類型化から標準化へ
(3)標準化の前提としての対象者像の時期別の区分と評価指標の関係 評価軸の多元化と新しい形の手法・手順
(4)標準化の意義
現場実践意欲の高まりや研究・教育・研修の進展/地域における在宅医療介護体制のあり方の明確化/
標準化作業を通したアライアンス構成団体のコンセンサス形成の重要性
6.当面のアライアンス各WGの標準化に関する作業
A. システムグループ/ B. アカデミックグループ/ C. ムーブメントグループ/D . エシックスグループ/ E. 総括チーム
7.今後の諸作業にあたっての参考資料
在宅医療の原則