
日本在宅ケアアライアンス(JHHCA)が栃木市の医療・介護関係者と協働し実施している「地域在宅食支援ミーティング」の第6回が2025年6月18日、栃木市保健福祉センターにて開催されました。
今回は、JHHCAの提唱する在宅における食支援の考え方の第4分野である「思い、願い、望みを叶える」について、参加者一同で検討しました。
はじめに、JHHCAの矢澤正人事務局長より「思いを叶えるために必要な考え方」について簡単な説明を行いました。

続いてグループに分かれ、自分が体験した「食べさせた方がよいのかどうか迷った」症例を出していただきました。
主治医が経口摂取に難色を示したが、摂食嚥下機能評価を行ったところ口から食べることが可能となった例をはじめ、言語聴覚士の委員から3症例、また、開業歯科医の委員から1症例を提供いただきました。

この4事例をもとにグループディスカッションを行い、本人の思いをしっかりと聴くことの大切さ、本人・家族の方向性をすり合わせておくこと、また、本人が話せるうちに希望を聞いておくことの重要性などが指摘されました。
そもそもケースカンファレンスに「食」の視点が乏しいなどの意見も出され、この分野の整理すべき課題が明確となり、非常に活発な意見交換がなされました。
次回は、これまで検討してきた4つの分野の課題をまとめていく予定です。